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コテンパンもいい
スポーツとは、戦いの神様に自らの命を捧げる行為である。
試合とは、野心と引き換えに、その命をを輝かせることが許される場のことである。

ジーコジャパンは命の輝きを放っていただろうか。

モチベーションは伝染する。
人々は、野心も持たない日本代表の何に夢中になっているのだろう。
ずっとなんとなくそう思っていた。

コテンパンもいい_f0085650_12225325.jpg明け方のブラジル戦を観た。いいようにあしらわたシーンや、ピッチから長いこと立ち上がれなかったヒデの姿こそがジーコジャパンの本質で、最も希望を感じた瞬間だった。世界は大きい。やっぱり強い。日本代表がボロボロになればなるほど、純粋にそう安心した。

現実を悟るには十分な過程と結果を、世界一の舞台で演出してくれたジーコ。世界の強さと現実とのギャップは、彼が一番わかっていただろうと思う。勝利という結果が残せなかったという点では犠牲が大きく、ジーコは将帥としては魅力に欠けていたかもしれない。でも、日本人には見つけられない戦いの本質や現実を見せてくれたという点では、得がたい師匠であると思った。

幻想の希望は打ち砕かれた。でも、あすへの希望はだれにも壊せない。

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by fotalk | 2006-06-23 12:24 | 雑記


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