ノマディック美術館リポート
日曜日からお台場で始まった
グレゴリー・コルベール展 Ashes and Snow
のノマディック美術館に行ってきた。
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まず、主催者にひと言いいたい!

会場、寒すぎます!

よく表現するなら「ワインカーブの中の様な」寒さ。長くくいると骨の髄まで冷える。
私の実感としては、スケートリンクで観戦してるほうがまだ暖かい。

あまりに寒くて一時退場し、日なたで一息ついて再チャレンジした。
これが、夜だったり日差しのない日だったら、暖をとる場がない。ひざ掛け貸し出しくらいすべきなのでは…。
でーんと大きな建物は神々しくはあるのだが、うーん、あの寒さは歓迎できない。
建築家のせいなのだろうか。

これから行く方、完全防寒で挑んでください。

内容は、やっぱり本当にすばらしい。
とくに、真ん中のゾーンでやっていた長い映像にうっとりした。

六本木にはなかった飛ぶ象や、鯨と泳ぐ映像を超大画面にて観ることができた。
ご本人が出演ということなのでとっておきだったんでしょうね、きっと。

ああ、ここに詩がほしいなぁと思ったりしていると、
渡辺謙の声で朗読が流れてきたりして、
グレゴリー・コルベールの感性にどっぷりと身も心もゆだね…


…たかったのだけど、
あまりの寒さがそうさせてくれなくて、
そういう時の身体的な不快感は、残念な限り。

寒さも何かの意図かと思ったのだが、
監視員さん(冷え込む中で一定時間たちっぱなしの彼らはかわいそう!)によると「空調はありません」とのことだった。
そう。エコがウリな展示。
でも、エコロジーを追求するあまり、観る人のための大切な何かを失ってるような気がしてしまう。

そういう点では、私の主観だが、六本木ヒルズの展示が格上だと感じた。
一列に並べられた境界線の石、ライティング、導線…、どれをとっても勉強になる。
たくさんの人に、両方とも観てもらいたいなと思う。

お台場は、もっと暖かい季節にもう一度チャレンジしたいと思う。


インフォ1
前回書いたワークショップの件は、結局計画がなくなってしまったみたい。

インフォ2
東駐車場の入り口には案内がなく、「あー!」と通り過ぎること必至。気をつけてください。
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# by fotalk | 2007-03-12 09:13 | ぶらり、写真展に
グレゴリー・コルベールの衝撃

グレゴリー・コルベール
『animal totems: a prelude to ashes and snow』
が、
先週から六本木ヒルズで始まっている。

ヒマがあれば、ではなくて、ぜひ時間を作って出かけてほしい。
今日にでも。明日にでも。今週にでも。

うれしくて涙が出そうになる。

そんな衝撃度は昨年の杉本博司の時にもあったけれど、
でもこれはプレ展示だからお台場での本展示は
失神してしまうかもなんて考えながら、あまり正視しないように観ていた。

一緒にいた友達に、動揺を悟られたくなかった。とにかくすごい。
今度は独りで行くと心に決める。

六本木での展示は急遽決まったらしく、準備&告知不足。

日本では10年ほど前にパルコなどで展示があったそうだが、
今回はあまり知られてない分、最初は空いてるから、チャンスだと思う。
これからおそらく口コミで、雪だるま式に観客数が増えていくことでしょう。

グレゴリーコルベールは、
どういう人物で、
どういう世界観を持ち、
どういう経緯でこのような作品を作ることになったのか。

情報が少なく、制作の背景がわからないままなのがまた謎めいているのだが、
なんとかして本人に会えないかと、早くも大胆な算段をしはじめる。

見たところ、とても仏教的。曼荼羅のような、、、。

静かでとてつもなくエネルギーにあふれ、
シンプルで華やかで、穏やかで激しく、
生と死、現実と非現実とを感じる。

ああ、まだドキドキしている。


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六本木ヒルズではプレ展示。
本展示は3月11日~6月24日お台場のノマディック美術館(移動式、遊牧式)。

【情報その1】
プレ展示のショップで、お台場でのチケットを900円で売ってます。(市販の半額)

【情報その2】
お台場にはグレゴリーコルベール氏も何度も訪れているそうで、
3ヶ月の本展示中はワークショップみたいなものを企画しているそうです。
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# by fotalk | 2007-01-29 23:27 | ぶらり、写真展に
すなどけい
雲は空の影に黒く
藍の空は薄く白く

夜明けのタクシーが
ガードの下をくぐるとき

砂時計の天地は返される

タイル張りの柱に
蛍光灯の下で昨日がつづく男女

かきまぜるなよ
きのうときょうを

網点の闇が一日を再生させ
矛盾なく始まるきょうに

ガラス窓のこちらから
しずかに始まりをながめてる

冷えた空気のなかを電車は走り出す

脳裏に繰り返す
これからの喧騒とにおい

さらさらと
さらさらと静かに
いまが蓄積されていく
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# by fotalk | 2007-01-28 09:37 | 雑記
事実、影はわたしとともに、この世に生まれ出た。
時おり首をもたげ、世界を見渡し、
光とはんたいのほうへと帰っていく。

わたしに寄り添いながら、影は世界と会話する。

事実、影はこころのなかに、ひとつフォルダを見つけ出す。
見なくてもわかる。わかるから見ない。
ただ、開かないフォルダを解き放つだけ。

きらめく意識の先端で、影は未来と会話する。
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# by fotalk | 2007-01-21 11:36
儀式
f0085650_11572356.jpg真新しい来年の手帳を前に、手になじんだ今年の手帳をぱらぱらとめくる。2007年には、この中からどんなことを持ち越してみよう。

歯医者の電話番号、家賃の振込先、友達おすすめの美味しい店、書籍の情報、講演会のメモ…

生活の雑事が詰まったこの手帳が、きっとなくても生きて行けると思うけれど、私の過ごした、大切な時間がそこにぎゅっと詰まっている。だからいとしい。

もうすぐ、まっさらなところからスタートするのだ。少しの捨てる勇気を希望に変えて、白いページに万年筆を含ませていく。

一年後、私はどんな風に2007年を振り返っているだろう。どんな時間を走り抜けて、そのことをどんな風に感じているんだろう。


来年になったら、インクの色を変えてみようか。
今ならなにもかもが、新しいスタートに効き目がありそうな気がしてくる。


(写真は、東京・夢の島の熱帯植物園)

 
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# by fotalk | 2006-12-28 12:58 | 雑記
北風
f0085650_21311389.jpgことしもあと2週間で終わりというのに、都心のイチョウはまだところどころ青くて、北風に乾いた木の葉がざわざわしている。
なんだかまだ、秋みたい。

寒さをじっとやり過ごすのかなと思っていたら、この冬は以外にそうでもなくて、ストーブや手袋のような真冬のアイテムはほとんど活躍しないまま。かえって春が遠い気がする。

週末。

仕事して、実家の老犬を抱きしめて、仕事して、中学からの友達でクリパ。音沙汰のなかった親友と数年ぶりに再会して泣いて、そしてちょっとだけ大好きなボサノヴァ。

じわーんと心のセンサーが反応するようなことばかりで、けさは、ちゃんと起きれなかった。というか、眠れなかった。新聞配達のバイクが聞こえていた。

そこに、今日は初めてのコーチング。追い討ちをかけちゃったみたいで、中途半端にこじ開けられた心の扉をどうしてよいのやら。

ダメです。何事にも集中できません。

電話もテレビも何もかもが、ヘッドホンの外から聞こえてくる音みたい。久々の冬の青空が懐かしくて、たまらなく撮りたいんだけど、かばんのカメラはフィルムじゃないから、やめてしまった。

来年は、美しい光と雲の写真をたくさん撮りたい。これまでぜんぜんそっちには興味がなかったのに。ブローニーを調達して撮ろう。よい野望だ。

コートが荷物になる冬はお断り。もう年末だもの。
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# by fotalk | 2006-12-18 23:26 | 雑記
出会った偶然
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大手町のカフェで、初対面の打ち合わせ相手の後ろを、小走りに通過していく女性を私は見逃さなかった。

目ぢからのこもった私の視線に、相手も気づく。
   なんでここにいるのー?

打ち合わせ相手は、
   何で知り合いなのー?

彼女は私の友人だった。そして打ち合わせ相手の部下でもあったのだ。
そこのカフェを借りるべく、イベント企画のプレゼンをしに行ったのだけど、
実はちょっとハードルの高い交渉だったな、と後悔し始めていたタイミングだった。
その瞬間、頭の中を、ココにたどり着くまでの数々の偶然が駆け巡った。

  アポの電話で、先方の知人(偶然にも私の知人)に間違われた。
  打ち合わせ希望日時が、先方の指定してきた日時と一致していた。
  唯一の開催可能日が、先方スケの唯一のブランクデーだった。
  受付で手に取ったイベントフライヤーに、知人が二人も載っていた。
  そして、友人が相手の部下で、打ち合わせ中に出会ってしまった。

おそろしいほどの偶然というと月並みなので、
茂木健一郎の講演会に今年3回も行った追っかけの私は、
こういうのをセレンディピティというのだ!と思い込むことにして、一瞬の妄想に付き従うことにした。

それがスイッチ。偶然は逃さないよ~と、上手を取った気分で、
「す、すみません、予算がないんですけれど、」と堂々と言ってみたりして、
コチラの要望全てが通って、まだイベントもこなす前から「今後も長いお付き合いを」
とか言われたりしたのだ。

奇跡というとそれもまた月並みなのだが、
そのほかにも最近は偶然か超能力かという状況に多々遭遇する。
とりあえずは最近は奇跡体質になっていると言っていいのだろう。

人からいただいた本の中に、2年間探し続けていた人物のことが書いてあったりとか、
最近連絡ないなと思った相手からその瞬間に連絡が着たりととか、
念じたことが思い通りになることが多くて、本当にびっくりする。
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# by fotalk | 2006-12-05 00:26 | 雑記
新宿の朝
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新宿。土曜8時。
どれくらいの人が、この時間に、林立するビルの中から同じ朝日を眺めているだろうか。

彼方にかすむ都市の景色は、
ただひたすら忙しく過ぎ去った秋の記憶なのかもしれない。
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# by fotalk | 2006-12-02 08:03
『あの頃』に似てるから
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アイスホッケーのアジアリーグ06-07シーズンが到来した。

氷上は美しく遠い舞台だ。
白く光る氷を眺めながら、つい物思いにふけってしまう。

眼下では選手がぶつかり合い、荒く氷を削り、パックを奪い合っている。
アイスホッケーは音と展開のゲームだ。

ベンチには、セルジオ越後氏の姿があった。
今年から、日光神戸アイスバックスのシニアディレクターを務めている。

サッカーとは違う畑に情熱を注ぐ理由は?

との問いに、
コラムニストのえのきどいちろう氏が答えてくれた。
セルジオさんをこの世界に導き入れた張本人だ。

「それはたぶん、30年前の『あの頃』に似てるから」

あの頃、とは、サッカーの日本リーグがまだ立ちゆかなかった頃。
セルジオさんは日系とはいえ、助っ人外国人として来日し、
以来30年余り、サッカーの伝道師として全国を渡り歩いてきた。
教えたサッカー教室の生徒数は、のべ50万人に上るという。

サッカーと同じように、ホッケー人気はオレがこれから作り上げていく。
そんな思いをセルジオさんは抱いているのだろうか。

アイスホッケー界には多くの日系人が活躍するが、
南米大陸出身の日系人は、
選手・指導者・フロント通じて最初で最後の存在かもしれない。

風変わりな存在が、今シーズンのアイスホッケーを面白くする。
本当の意味での助っ人外国人は、セルジオさん本人なのだと思う。

還暦を迎えたブラジル人の挑戦に一票!
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# by fotalk | 2006-09-27 12:04
夜の原っぱ
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早朝勤務明けのまま多摩川に行った。

はしゃぐ人、寝る人、語る人…
台風前の曇り空で、暑くもなく寒くもない風が、私たちの警戒心を解いていく。

暗くなってから、だれかが「花火したいね」と言い出した。

夏の売れ残りの花火はシケて、
最後まで瞬いた線香花火は一本もなかった。

驚いたことに、日頃から相性の悪い上司がスッと近寄ってきて、
私の手元の花火から、火を継いでいった。
はっとした私を起点に、次々と火種が渡っていく。

ビニールシートの上に、ゴロンと仰向けになった。


 ねちゃうの?

 ううん。こんな暗い時間に原っぱに寝転ぶことなんてあんまりないでしょ。

 そだね。


いつの間にか雲の隙間ができ、ところどころに星が見えていた。
目が慣れていく。

虫の音を聞きながら、暗闇と花火がつくりだす距離感をしばらく味わっていたかった。


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# by fotalk | 2006-09-17 22:37 | 雑記