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瞬間ではない。
それは
たしかに瞬間の話なのだけど
英語ではthe Impassioned Eye

あれ、と思った。

アンリ・カルティエ・ブレッソンの「瞬間の記憶」を観てきた。
日本語の「瞬間」に熱情は伴うだろうか。

ImpassionedもEyeも瞬間も記憶も誰かが乗せ替えた言葉だ。
両者のイメージは全く違う。仏語を知りたい。

たとえば、有名な言葉「決定的瞬間」の原語ではどうだろう?

なんと、仏語→英語への誤訳であるという、
学芸員のレポートを発見。

瞬間と思っていた「その時」は、瞬間ではない…。
私は言語のふちを覗き込み、
異言語間の背景の思想や哲学の溝にはまり込んでしまったのだろうか。

もう一度映画を観ようと思った。

こんどは字幕にとらわれずに、
アンリの写真や音声、そして周囲の人たちの語るエッセンスに浸りたい。
写真、という共通言語で眺めていたほうが早いかもしれない。

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by fotalk | 2006-06-08 02:03 | 雑記


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