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色は私が決める。 機械が決めるんじゃない。
色は私が決める。 機械が決めるんじゃない。_f0085650_7415218.jpg
















多摩川の土手に出てみたら、一面のだいこんの花、花、花。

夢中になって撮って、ネガフィルム1本分を花で消化し、
そのまま駅前のDPEステーションに出してみた。

何も考えないままに…

ところが、色が変。
M被りしてるし、暗い。

使い慣れないツァイスのせいか、Centuria(コニカミノルタ)のせいか、
と勘ぐってみたけれど、心当たりがイマイチない。
写真を見せた友人がそこへ一言。

「DPEステーションの機械のせいじゃない?」と。

もう、 あっ。

って感じだった(笑)。

DPEステーションでは、すべてが自動化。で、出しっぱ。
ハイキーな写真を撮ったつもりが、自動補正のせいで、
すべてがおかしな方向へ転んだのだと思う。

いつもだったら偶然の産物のそのあたりを楽しむところなのだが、
今回はなんだか、撮影時に出来上がっていたイメージとの違和感がぬぐえなくて、
その色や明るさに納得がいかなかった。

昔はそれでも気にならなかった。
写真をとったらDPEステーションに持っていくのが当たり前だった。

写真を撮る以上、リタッチャーとして仕事をしている以上、
色は私が決める。機械が決めるんじゃない。

自分の写真には不用意でいてはいけないのだと、恥ずかしくも学んだ出来事だった。
# by fotalk | 2007-04-28 07:42 | 雑記
今日しか出会えない景色に
今日しか出会えない景色に_f0085650_11173216.jpg今日にしか出会えない景色に、
いくつ出会えるだろう。

今日の光、
今日の空、
今日の私、

カメラは私と世界を繋ぐメタファとなる。

私の前を通り過ぎるどんな要素も
ちょうど良く足りて、

調和し、融和し、飽和する。

カメラの前になくて、
写真の前にあるものを写すのが私の理想。
# by fotalk | 2007-04-22 08:43 | 雑記
雨あるきは思案どき
雨あるきは思案どき_f0085650_1251328.jpg

















冷たい東風が吹き込んで、傘を持つ手が凍える帰り道。

4月だというのにね、この寒さ、この雨続き。

私の視界は傘に覆われて
雨に光る路面をただ見つめて歩く。

雨音が耳元でほかの音をかき消すので、意識は自然、中へ中へ__。

今夜のご飯のことから、未来の人生のことまで考える。

濡れた郵便物をポストに押し込みにきたおばあさんが、
私の顔を見て、すみません、といって去っていった。

なぜだろう。まあいいか。

手紙に残る雨の跡は、今日のタイムスタンプ。
私が最後に手紙書いたのはいつだったっけ。

胸の奥がギュッとする。
大きな変化と波が、たぶん近い。そう感じるままに…

こうして素の私に戻っていくんだね。

雨の日は上を向いて歩かなくていい日。
# by fotalk | 2007-04-17 23:46 | 雑記
日中シンクロクラブ
昨年7月に女子ライカ部の活動を書き込んだのだが、
あの会はあれっきりで、休眠状態に陥ってしまった。
諸事情があってのことなのだが、
今はまた本家、雑誌PHaT Photoだけでのお楽しみとなっている。

だからというわけではないのだが、少し前に
「日中シンクロクラブ」という部活を始めた。

というと必ず「え、シンクロ(ナイズドスイミング)始めたの?」
と聞き返す人がいるので、あらかじめごく簡単に説明すると、

昼間の明るい時間に、日差しのあるの中で行うストロボ撮影技術

のことを、日中シンクロ撮影と呼んでいる。
日中シンクロクラブは、その技術に特化した部活なのである。

記念すべき第1回は、決定的な失敗をした。
先生と私。しかいないのだ。

あれ、モデルは?

しかたがないので、しょっぱい顔をした先生を立たせて撮影をする。

ちなみに、先生は知人の写真展で知り合ったフリーの写真家風物書きである。
その先生がヤワな男で、
北風が寒い、とすぐに泣きそうな顔をしたので、
私は仕方なく、乾風に揺れる先生ご自慢のLeica M8を撮影することにした。

日中シンクロクラブ_f0085650_0105995.jpg

















日中シンクロの技術は、人物に用いることが多いが、
無機質な物体でも、なかなかよい趣が得られることがわかった。

ちなみに、M8は早々にバッテリー切れとなっていたので、
被写体としてしか存在意義はなかったはずだ、、と言い訳。
我ながら、Leicaの扱いとしては、かなり酷い方なのではないかと思う。
そんな自分は、女子ライカ部員の末席にもおいてもらえないのではないかと密かに危惧している。

初回と言うこともあり、先生はまじめに「授業」をしてくれた。
でも実は、日中シンクロクラブの会合は、
特別な撮影なんてしなくてもいいと思っている。

シンクロナイズドでも、シンクロニシティでも、なんのシンクでもよい。
魔訶不思議な出会いと盛り上がりの中で、何かと何かがSyncすればよいのだ。

先生、暖かくなってきたので、もうそろそろ次回を。
今度は誰かがモデルになれる3人以上でやりましょう。

日中シンクロクラブは、日が沈むと「スローシンクロクラブ」に切り替わる。
主に居酒屋でゆるゆるとシンクロする会、
などでは決してないと、あまり言い切れないのは先生のせい…

 
# by fotalk | 2007-04-06 23:34 | 雑記
過激な毎日
ここ数ヶ月、広告印刷過程のレタッチの現場で、
気を許すと呼吸をするのを忘れてしまいそうな、集中する日々を過ごしている。
めったに病気しない、丈夫な身体に生んでくれた両親に感謝しながら。

広告とは、「今」が結晶化されたもの。
かかわる人すべての英知と技術が注ぎ込まれた「今」が、あらゆる業界から私の手元に届き、去っていく。
その流れに身をおいていることが、なんとも気持ちいい。

しかし、暖かくなってきたので仕事中もカメラ担いで外へ飛び出したくなり、うずうずする。
とうとう我慢できずに、貴重な昼休みを撮影にあてることにした。

道端でおにぎりをほおばりながら、G1にベルビアをつめる。
ながらの食事はやめなさいって怒る母の顔を思い浮かべつつ、やめる気はない。
昼になるとダッと外へ飛び出す私のことを、会社の人たちは怪訝そうな視線で見送ってくれる。

あまりにエキサイティングな毎日に、つい自問自答する。

  私の人生はうまくいってるか。
  これが私のライフスタイルなのか。

答えは保留中。
刺激的な毎日は大歓迎だけど、おなじくらい穏やかな生活も求めている。
どうやら私の欲張りの振幅は、他人よりも大きそう。

走りながらじゃないと見えてこないこともある。
自我を忘却するほど熱中する何かというのは、突然訪れるものなのか。
ずっと探していたはずだったのに、その時には寄り付いてくれなかった。

まず、私を納得させる写真を撮ろう。


チャンスは意識の尖端にある by M.フーコー
# by fotalk | 2007-03-24 08:47 | 雑記